開業1年目の個人事業主・フリーランスが作る法人カード
開業したばかりでも作れる法人カードはあります。「決算書不要」「個人事業主が申込対象」という2点を満たすカードに絞り、経費管理の実務目線で並べました。
結論
- 開業1年目なら、決算書の提出が不要で、個人事業主が申込対象の法人カードから選びます
- 経費精算の手間を減らしたいなら、会計ソフトと利用明細を連携できるかを確認しましょう
- 年会費無料のカードで始め、事業の支出が増えてからゴールドへの切り替えを検討するのが無理のない順序です
- 事業用とプライベートの支出はカードを分けると、確定申告の仕訳が格段に楽になります
編集部が選んだ4枚を比較
| カード | 年会費 | 還元率 | 発行 | 国際ブランド | 申込 |
|---|---|---|---|---|---|
セゾンコバルト・ビジネス・
アメリカン・エキスプレス®・カード | 無料 | 2%相当還元 | 最短3営業日 | American Express | 公式へ |
JCB CARD Biz | 1,375円 | 0.3%〜3%※ | 最短即日 | JCB | 公式へ |
JCB法人カード | 1,375円 | 0.3%〜3%※ | 最短2週間 | JCB | 公式へ |
JCB CARD Biz ゴールド | 11,000円 | 0.3%〜3%※ | 最短5分でカード番号発行 | JCB | 公式へ |
※還元率の最大値は、対象店舗での利用・支払い方法・エントリーなどの条件を満たした場合の値です。条件は各カードの公式サイトでご確認ください。
編集部おすすめ4枚
セゾンコバルト・ビジネス・ アメリカン・エキスプレス®・カード
副業・個人事業主・フリーランスに最適な 年会費無料のビジネスカード
- 年会費
- 無料
- 還元率
- 2%相当還元
- 発行
- 最短3営業日
年会費無料で、公式に「決算書・登記簿謄本は不要」と案内されている個人事業主・フリーランス向けのビジネスカード。開業直後で固定費を増やしたくない段階でも、事業用の支払いを分ける最初の1枚として導入しやすいカードです。
JCB CARD Biz
あなたのビジネスチャレンジに役立つスマートな1枚 法人の本人確認書類不要!カンタンお申し込み! 個人カード感覚で利用でき、法人会員向けサービスも付帯
- 年会費
- 1,375円
- 還元率
- 0.3%〜3%※
- 発行
- 最短即日
個人事業主・フリーランスを主対象とした法人カード。申込時に決算書・登記簿謄本が不要で、本人確認書類のみで手続きが完結します。 開業年度で決算書がまだ存在しない段階でも申し込める点が、開業1年目にとって決定的です。 年会費は初年度無料で、2年目以降も1,375円(税込)と負担が軽く済みます。
JCB法人カード
【初年度年会費無料※】中小企業の代表者・従業員向け法人カード
- 年会費
- 1,375円
- 還元率
- 0.3%〜3%※
- 発行
- 最短2週間
法人・個人事業主の双方が対象の標準的なビジネスカード。 従業員用の追加カードを発行でき、カードごとに利用状況を分けて把握できます。 事業が拡大して人を雇い始めた段階でも、そのまま使い続けられる拡張性があります。
JCB CARD Biz ゴールド
あなたのビジネスチャレンジに役立つスマートな1枚 法人の本人確認書類不要!カンタンお申し込み! 個人カード感覚で利用でき、法人会員向けサービスも付帯
- 年会費
- 11,000円
- 還元率
- 0.3%〜3%※
- 発行
- 最短5分でカード番号発行
個人事業主向けの上位グレード。国内空港ラウンジと旅行傷害保険が付帯します。 出張が年に数回以上ある事業であれば、ラウンジ利用と保険の金額換算で年会費を回収しやすくなります。 一般グレードで実績を作ってから移行する、という順序も現実的です。
※還元率の最大値は、対象店舗での利用・支払い方法・エントリーなどの条件を満たした場合の値です。条件は各カードの公式サイトでご確認ください。
開業1年目に法人カードが必要な理由
事業用のカードを分ける最大の理由は、還元率でも特典でもなく、確定申告の作業量です。
個人用カードで経費を払っていると、明細に生活費と経費が混在します。年度末にこれを1件ずつ仕分ける作業は、取引が月20件あるだけで年間240件の判断になります。事業用カードを1枚分けるだけで、この作業がまるごと消えます。
さらに、会計ソフト(freee、マネーフォワードなど)とカードを連携させると、明細が自動で取り込まれ、勘定科目の推定まで行われます。「カードを分ける」と「会計ソフトに繋ぐ」の2手で、記帳作業の大半は自動化できます。
開業直後に立ちはだかる「決算書」の壁
法人カードには、申込時に決算書や登記簿謄本の提出を求めるものがあります。しかし開業1年目には、当然ながら決算書が存在しません。
そこで重要になるのが、決算書の提出が不要なカードです。この種のカードは、事業の実績ではなく代表者個人の信用情報を審査の中心に置きます。そのため、開業初年度でも申込の対象になります。
このページのカードは、いずれも申込時に決算書を求めない、または個人事業主を明確に申込対象としているものを中心に選定しています。
年会費をどう考えるか
開業1年目は売上が読めないため、固定費は1円でも減らしたいのが実情です。判断の目安は次のとおりです。
- 年会費無料のカード:まず経費を分離することが目的なら、これで十分です。導入のリスクがありません
- 年1,000〜2,000円台のカード:ポイント還元が年会費を上回る決済額(おおよそ月10万円以上)があるなら、実質プラスになります
- 年1万円台のゴールド:出張が年3回以上ある、または旅行保険を別途契約している場合に検討します。空港ラウンジと保険の金額換算が年会費を超えるかで判断してください
限度額は事業のボトルネックになる
見落とされがちですが、利用限度額は事業の制約そのものです。広告費や仕入れが月100万円を超える事業で限度額が50万円だと、カードでは払いきれず経費管理が分断されます。
事業が拡大する見込みがあるなら、限度額を引き上げやすいカードや、一律の上限を設けないカードを選ぶ価値があります。開業当初は小さな枠から始め、利用実績を積んで増枠を申請するのが現実的な進め方です。
従業員を雇い始めたときの追加カード
人を雇うと、今度は立替精算という新しい手間が発生します。従業員が自分のお金で経費を払い、領収書を集め、精算書を作り、振り込む——この流れが毎月繰り返されます。
追加カードを発行して従業員に渡せば、この流れ自体がなくなります。カードごとに利用限度額を設定できるカードであれば、使いすぎのリスクも抑えられます。追加カードの年会費は本会員より安いことが多いため、人数分のコストを事前に確認しておきましょう。
法人カード全体の一覧は法人カード・ビジネスカード一覧でご覧いただけます。
事業用として検討できる、その他の法人カード
JCB CARD Biz プラチナ
あなたのビジネスチャレンジに上質なステイタスを 法人の本人確認書類不要!カンタンお申し込み! 個人カード感覚で利用でき、法人会員向けサービスも付帯 「プラチナ・コンシェルジュデスク」や、「プライオリティ・パス」など、プラチナならではの特別なサービスをご提供
- 年会費
- 33,000円
- 還元率
- 0.3%〜3%※
- 発行
- 最短即日
JCBゴールド法人カード
【初年度年会費無料※】中小企業の代表者・従業員向け法人カード 公私分離と従業員カード発行で精算業務を効率化 資金管理サービスの活用で資金状況を可視化・キャッシュフローを改善 経費支払いでポイントが貯まる。優待店なら最大20倍
- 年会費
- 11,000円
- 還元率
- 0.3%〜3%※
- 発行
- 最短2週間
ダイナースクラブ ビジネスカード
あなたの成功をサポートするこの一枚。 ビジネスオーナー、個人事業主、会社役員の方におすすめする、ビジネスプロフェッショナルのためのカードです。
- 年会費
- 33,000円
- 還元率
- 0.3%〜0.5%※
- 発行
- 約1週間
※還元率の最大値は、対象店舗での利用・支払い方法・エントリーなどの条件を満たした場合の値です。条件は各カードの公式サイトでご確認ください。
よくある質問
開業したばかりでも法人カードは作れますか?
申し込めます。決算書の提出を求めず、代表者個人の信用情報をもとに審査するカードであれば、開業初年度でも申込の対象になります。このページでは、その条件を満たすカードを中心に選んでいます。発行の可否は各カード会社の審査によります。
個人用のクレジットカードを事業に使ってはいけないのですか?
法律上の禁止はありませんが、実務上は大きな負担になります。生活費と経費が同じ明細に混在すると、確定申告時に1件ずつ仕分ける作業が発生します。カードを分けるだけでこの作業が消えます。
法人カードの審査で見られるのは何ですか?
開業直後の場合、事業の実績よりも代表者個人の信用情報が重視される傾向があります。個人のカードやローンの支払い遅延がないことが実質的な前提になります。
引き落とし口座は事業用の口座でないとだめですか?
カードによります。個人事業主向けのカードは個人名義の口座を認めていることが多く、屋号付き口座に対応するカードもあります。申込前に対応口座を確認してください。



